お子さんの急なケガや転倒などで起こる応急処置。でも実際に何をすればいいのか?今回は打ち身などの応急処置について基本的な事をお話させていただきます。
まずどんなケガでもそうなのですが、冷静に早急に手当てする事が大事です。特に子供の場合はケガした原因や状況が上手く話せない子もいます。その場合は周囲がパニックであったり、騒がしくて子供が動揺している場合もありますので、可能であれば1:1になれる場所(状況)を確保してください。
まず原因や状況の確認をしてください。この際可能であればメモを取ってください(メモはその後医療機関にかかった時に説明する時に役立ちます)
①どこが痛い?(場所の特定。頭部の場合は迷わず救急搬送をしてください)
②いつ?(何時ごろ?何分前?など)
③何をしている時?(野球をしていた、サッカーをして相手と接触したなど)
④どうなった?(右側に転倒した、ボールが脇に当たったなど)
次に処置を行いますが、今回はあくまで応急処置の基本ですので、RICE(ライス)という方法について述べさせてもらいます。RICEとはRest(安静)、ICE(氷、冷やす)Compression(圧迫)、Elevation (挙上、上げる)の略で応急的な処置にはこれを行います。
• Rest=患部を動かさなくするための固定。この際、副木や添え木をしますが、無い場合は段ボールなど硬めの紙で代用してください。技術者以外のテーピング固定はNG※血行障害を起こし悪化します
• Ice=氷やコールドスプレーで冷やす。氷がない場合は濡れタオルにコールドスプレーをかけるとタオルが凍ります。凍傷に注意してください。サロンパスや薬効成分の入ったスプレーは禁止
• Compression=圧迫を意味しますが、出血のない場合はあまり好ましくありません。理由としては圧迫し過ぎによる血行障害や壊死が起こる為です。打ち身の場合は患部の保護や安定固定を目的に行ってください
• Elevation=腫れの増大を防ぐため、患部を出来るだけ心臓より高く挙げてください。足の打撲なら仰向けに寝て足の下に枕を敷くなど
以上が応急処置の基本となります。ただしあくまで応急処置ですので、その後は接骨院や整形外科、外科などの専門機関に出来るだけ早く受診してください。
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