オスグット・シュラッテル病

オスグット・シュラッテル病とは膝の下辺りが痛くなる病気で、主に成長期の子供に多い病気です。メカニズムとしては膝蓋骨(膝のお皿)の下に膝蓋靭帯という靭帯があり、その靭帯が脛骨(スネの骨)に付着しています。


その膝蓋靭帯がジャンプをしたり、ランニングなどを繰り返し行うことにより、脛骨が靭帯に引っ張られ炎症を起こし、疼痛、腫れなどが起きます。これは成長期のため骨が完全に骨化していなために骨がダメージを受けるためと言われています。


この傷害は主に成長期、特に急激に成長した男子に多く、運動を盛んに行っているお子さんに多いです。しかし、成長が終わり骨が完全に骨化する成長期の終了には痛みは消失し、運動も普通に可能となります。


また個人差はありますが、膝蓋靭帯の付着部の脛骨粗面と呼ばれる部分が隆起する場合があります。これは成長期が終わり痛みが消失しても隆起部分は消失せず、生涯そのまま残ります。


症状としては以下のような症状があります。



①膝蓋靭帯付着部の脛骨粗面(膝のお皿の下)に痛みがある


②膝蓋靭帯付着部(膝のお皿の下)を押さえると痛い


③走ったり、ジャンプしたとき、あるいは膝を曲げると痛い


④正座したときに脛骨粗面が床にあたって痛みが出る


⑤ひどくなると脛骨粗面周囲が腫れている


治療としては…。



①安静、冷却、圧迫などを行う


②氷のうなどでアイスマッサージ(運動後や痛みが出たときに10~15分程度)


③テーピングやサポーターで膝の保護(膝の伸展位(伸ばした状態)は痛みが出にくいです)


④痛みが強い場合はランニング、スクワット運動などの足を使うトレーニングは中止する


⑤痛みのない範囲で太もものマッサージを行う(大腿四頭筋の弛緩により痛みがやや軽減されます)


また注意点としては、正座やひざまずくのは痛みが出やすいので行わない方がいいです。また全てのトレーニングを中止すると心肺機能や筋力の低下につながりますので、上半身のトレーニングや水治トレーニングに切り替え体力維持を行ってください。


基本的には成長後に痛みが消失するオスグット・シュラッテル病ですが、もし痛みが強かったり、腫れが強い場合はお近くの専門医に受診してください。

林接骨院

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