肩こりについて

肩こりとは首や肩、背中に痛みや鈍痛、圧迫感、倦怠感があるものを肩こりといいます。またひどくなると頭痛や吐き気、腕のしびれなどが現れる場合があります。


原因としては姿勢不良による筋緊張や血行障害、筋肉疲労などの肉体的な原因とイライラやストレスなどの精神的な原因があります。運動不足や作業姿勢、冷房、寝不足などは特に筋肉に悪影響を与えます。


また肩こりで一番怖いのが、肩こりだと思っていたら、実は重篤な疾患であったというのがよくあります。過去に林接骨院でも肩こりの相談を受け診察をすると異変があったため、提携先の病院で精密検査(CT,MRI検査)を受けていただきました。


診断の結果は頸椎ヘルニアで、その他頭蓋内疾患も併発しているという結果でした。またその他にも変形性頚椎症、心臓弁膜症やといった場合もあり、発見が遅れる大変怖い病気もありますのでただの肩こりと侮らずに早めに医療機関に受診してください。


日常で行える治療法としては…。


①マッサージ療法(筋肉の血流を改善させ、筋緊張をやわらげる。僧帽筋を中心にマッサージを行うと効果があります。また強くマッサージを行うと筋繊維を痛めるので注意してください)


②温熱療法(蒸しタオルを背中にかけて温める、入浴で身体を温める、交互浴など※)

※交互浴とは冷水(30秒/30℃以下)と温水(3分/40℃)を交互に入る入浴法で一回の入浴で焼く3~5回程行うと筋肉が弛緩されます。また疲労回復、リラックス効果なども期待できます。冷水はシャワーで代用するといいです


③薬物療法(湿布薬や塗り薬が効果的。但し市販のシップ薬や塗り薬を使用する場合は薬剤師、医師にご相談の上、使用してください)


④安静にする(首は常に頭部を支えているので、睡眠をとる事により頚部周辺の筋肉は休まるのでしっかりと休んでください。横になるだけでもかなり楽になります)


普段の生活で予防する事は…。


①同じ姿勢を長く続けない。(パソコン作業では、目線が下になるように位置を調節、背筋を伸ばして椅子に深く腰掛け1時間に1回は伸びをするなど)


②適度な運動や体操をする(ウォーキングやサイクリング、水中ウォーキング、ストレッチ、ラジオ体操などがおすすめ)


③運動(筋トレ)療法(筋力強化、腹筋、胸筋、インナーマッスルなどを中心に強化すると姿勢維持に効果があり前傾姿勢になりにくく、肩が凝りにくくなります)


④睡眠をしっかりととる(睡眠をしっかりとることにより筋肉の疲労回復が期待できます。目安は7~8時間)


⑤寝具の改善 (枕をしていなかったり、マットレスがない状態は筋肉に負担がかかります。枕は自分の頭頚部の形状にあったものを選び、マットレスはしっかり耐圧分散がされるものを使用してください)


本来規則正しく適度な運動をしている方は肩こりは起こりにくいですが、現代ではスマホの普及や仕事でのオーバーワーク、睡眠不足などで肩こりは多くなっています。肩こりにならないためには、まず日常生活の改善からはじめましょう。


加齢や日本人特有の体形(なで肩)など解決できない原因もありますが、まずは出来ることから行ってください。また頭痛や手足のしびれ、動機息切れなどが併発している場合は肩こりではない可能性がありますので早めに医療機関へ受診してください。

林接骨院

京都市山科区にある20年以上の実績を誇る接骨院です。京都府と滋賀県の県境にある為、どちらの患者様も多数ご来院されています。 当院ではスポーツ障害をはじめ、交通事故、姿勢矯正、体ほぐしなど様々な疾患に対応しています。 お体の事でお悩みの方は、ぜひご相談ください。